1月30日 「風邪に負けるな!」って何を話すのかなという期待がいっぱいのテーマ
「病気になる」とは普通に言うけれど「風邪になる」って言わない。「風邪をひく」ってなんの病気?インフルエンザがA型とB型の2つという珍しい時期に風邪と関係あるの?
風邪という診断はないようです。熱とか咳とかの症状の原因が重い病であることが確認できなかった時の症状の集まりで、風邪の原因が分かって診断できるものではないというのが前提のようです。
では風邪の時に市販薬などを買ってきたり、医者にかかるのはいいこと?インフルエンザの予防と治療ってどういうメリットがあるの?
「病は気から」って言うから、気持ちがとても大事なんでは?
梶野院長の講演の「まとめ」は次のとおり
風邪で受診した際、医療機関では風邪以外の疾患を除外している
ご家庭でインフルエンザを疑う場合は、周囲の流行状況と結膜所見が参考になる
風邪を治す薬はない。対症療法薬は期待したほどの効果はない
風邪に抗生物質は効果がなく、常在細菌叢の乱れや耐性菌の出現など、使用によるデメリットの方が大きい
咳は気道から異物を排除する自然な反応である。咳止めの薬はあまり効果がなく、副作用の問題もある
はちみつが咳の緩和に有用である
前向きな声掛けや患者さんへの共感が風邪の経過をよくする
風邪の治療は部屋の加湿、鼻を上手にかみ、鼻吸引、十分な水分摂取と休養である
愛情のある人間関係と、ほどほどの食生活、前向きな人生の生き方。健康な思考力が大事とのことです。
あれ?これって総合内科医の専門的な風邪の学問的な話?
個人的な感想ですが、風邪に関してのみならば、毎日アルコールをたくさん飲む人は風邪にかかりにくという統計はエビデンスがあるようです。他の内蔵機疾患は別として。「風邪の予防にお酒」とは言っていませんでした!!